笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
紗英ちゃんの言葉で、また悩みが増えてしまった気がする…
「陽泉。
陽泉は今まで恋をして来なかったんだから、今、頑張って悩みな。
正しい答えなんて、ないからね。陽泉が悩んで、ちゃんと考えて出した答えなら、私は陽泉の恋を応援するから!
一番は、自分の気持ちに正直になること。
今、私から出来るアドバイスはそれだけだよ。
ガンバレ陽泉!」
紗英ちゃんはこう言って励ましてくれたけど、そう簡単には答えが出ないことには違いない。
「…紗英ちゃんは今、恋してる?」
何気なくした質問だったけど、紗英ちゃんが一瞬、淋しそうな顔をした。
"まずかったかも…"と思ったけど、すぐに笑顔になり、
「…うん。恋してるよ。
片思いだけどね」
そう答えてくれた。
「…紗英ちゃんは、その人に告白しないの?」
「うん、告白するつもりはないよ。
見てるだけでいいかな。
ずっと見てたら、その人の好きな人が分かっちゃって…。その相手は私も知ってる子なんだけど、すごくいい子だから、彼の恋がうまくいってほしいなって思ってる」
「……………」
「…そうすれば私も、諦めがつくし…」
「……………」
「…私もさ。その人のことを好きになるなんて思いもしなかったから、こんな気持ちになって戸惑ってるんだけどね」
「陽泉。
陽泉は今まで恋をして来なかったんだから、今、頑張って悩みな。
正しい答えなんて、ないからね。陽泉が悩んで、ちゃんと考えて出した答えなら、私は陽泉の恋を応援するから!
一番は、自分の気持ちに正直になること。
今、私から出来るアドバイスはそれだけだよ。
ガンバレ陽泉!」
紗英ちゃんはこう言って励ましてくれたけど、そう簡単には答えが出ないことには違いない。
「…紗英ちゃんは今、恋してる?」
何気なくした質問だったけど、紗英ちゃんが一瞬、淋しそうな顔をした。
"まずかったかも…"と思ったけど、すぐに笑顔になり、
「…うん。恋してるよ。
片思いだけどね」
そう答えてくれた。
「…紗英ちゃんは、その人に告白しないの?」
「うん、告白するつもりはないよ。
見てるだけでいいかな。
ずっと見てたら、その人の好きな人が分かっちゃって…。その相手は私も知ってる子なんだけど、すごくいい子だから、彼の恋がうまくいってほしいなって思ってる」
「……………」
「…そうすれば私も、諦めがつくし…」
「……………」
「…私もさ。その人のことを好きになるなんて思いもしなかったから、こんな気持ちになって戸惑ってるんだけどね」