笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
佐々木くんの退職が職場のみんなに伝えられたのは、9月の営業会議の日。今月いっぱいで、一身上の都合で辞めるらしい。
入社半年の彼は、特に引き継ぎをする仕事もなく、まだ有休もないため、9月の最終日までしっかり働く。
急だけど、その日に送別会をやることになった。
だけど、私と紗英ちゃんは不参加にした。紗英ちゃんが予定があり、どうしても参加出来ず、私も紗英ちゃんがいない飲み会は不安があるから。
その代わり、今月中に3人で食事会をしようということになった。
金曜日のその日は、いつものように祐介の部屋にお泊りをする予定だ。
夕食にはハンバーグとマカロニサラダ·コンソメスープを作って2人で食べた。
それぞれにシャワーを浴びて寛いでいる時、何気なく佐々木くんの退職と送別会の話になった。
「ヒナは送別会に行かなくて良かったの?同期なのに…」
「ん?だって、紗英ちゃんもいないから、1人じゃ不安だし。
それに、紗英ちゃんと佐々木くんと3人で、食事会をすることにしたから。
あっ!まだ日にちは決めてないけど、行っていいかな?」
「あぁ、いいよ。
って、俺に"ダメ"って言う権利ないし…。
せっかくだから、楽しんでおいで」
「うん、ありがとう」
「……………」
「……………」
「……なぁ、ヒナ。キスしていいか?」
そっと抱き寄せられて、唇が重なった。
入社半年の彼は、特に引き継ぎをする仕事もなく、まだ有休もないため、9月の最終日までしっかり働く。
急だけど、その日に送別会をやることになった。
だけど、私と紗英ちゃんは不参加にした。紗英ちゃんが予定があり、どうしても参加出来ず、私も紗英ちゃんがいない飲み会は不安があるから。
その代わり、今月中に3人で食事会をしようということになった。
金曜日のその日は、いつものように祐介の部屋にお泊りをする予定だ。
夕食にはハンバーグとマカロニサラダ·コンソメスープを作って2人で食べた。
それぞれにシャワーを浴びて寛いでいる時、何気なく佐々木くんの退職と送別会の話になった。
「ヒナは送別会に行かなくて良かったの?同期なのに…」
「ん?だって、紗英ちゃんもいないから、1人じゃ不安だし。
それに、紗英ちゃんと佐々木くんと3人で、食事会をすることにしたから。
あっ!まだ日にちは決めてないけど、行っていいかな?」
「あぁ、いいよ。
って、俺に"ダメ"って言う権利ないし…。
せっかくだから、楽しんでおいで」
「うん、ありがとう」
「……………」
「……………」
「……なぁ、ヒナ。キスしていいか?」
そっと抱き寄せられて、唇が重なった。