笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
後頭部を押さえられ、何度も角度を変えながら重なる唇。
開いた口の隙間から彼の舌が入り込んでくると、私の舌を絡めとる。
私は彼の首に腕を回すと、彼の動きに合わせた。
すると、ビックリしたように私を離した彼は、
「…ヒナ。そんなことされたら、俺、止められなくなるけど、いいの?」
と聞いてきた。

「…うん、いいよ」
と答えた私に、
「…分かった。じゃあ、こっちに来て」
そう言って私の手を取り、寝室へと誘導する。
ベッドの淵に座らされると、
「ヒナ。最後に聞くけど、本当にいいんだな?
続きを始めたら、もう止められないからな」
真剣に聞かれたから、私は自分から彼にキスをした。
それが私の答えだと分かったのだろう。深くて熱いキスをしながら、ルームウェアを撒くし上げ、私の素肌を撫で始める。彼の手が胸元にたどり着くと、躊躇なく頂点を摘んで擦りあげた。
「あぁ…」
思わず声を漏らすと、
「ヒナかわいい。もっと感じてくれていいよ」
耳元で囁かれた。
そうして、私の弱いところを攻める彼。
彼の指先に、唇に、たくさん愛されて、最後は一緒に果てた。
「ヒナありがとう。愛してるよ」
その夜は、祐介に腕枕をされながら寝た。
彼からの愛を、全身で感じながら…




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