笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
その言葉に、最初に反応したのは紗英ちゃん。
「何言ってんの、当たり前でしょ!
佐々木くんが会社を辞めたって、私たちは"友達"には違いないんだからね。辞めたら関係ないじゃないんだからね!」
そう言う声は、ちょっと涙声だ。
「さっ、陽泉。会計して来よう」
そして、泣いているのをごまかすように、私の手を引いて会計に向かう。
レジで会計をして戻ると、みんなもう帰り支度が整えてある。
そのままお店を出ると、
「今日はここで解散しよう!
また集まるときは、佐々木も誘うからな」
小野くんが言うと、
「そうだな。
いろいろ引きずらない方がいいから、今日はこれで終わりにしよう」
戸田くんも言う。
紗英ちゃんと平山くんも賛成らしく、頷いている。
そして、思い出したように紗英ちゃん、
「ねぇ佐々木くん。
陽泉を駅まで送ってあげて。…私たち、逆方向になるから」
佐々木くんに向かって言った。
『弟に迎えに来てもらうからいいよ』
そう言おうとした私は、紗英ちゃんの視線によって止められる。
そのまま4人は、駅とは逆に向かって歩き出しながら、
「佐々木、またな!」
「陽泉をお願いね」
「佐々木、元気でな。
陽泉ちゃん、また月曜日に!」
私と佐々木くんにそう声をかけて行った。
みんなの背中を見送り、
「陽泉、行くよ」
佐々木くんに呼ばれて、彼と並んで歩き出した。
「何言ってんの、当たり前でしょ!
佐々木くんが会社を辞めたって、私たちは"友達"には違いないんだからね。辞めたら関係ないじゃないんだからね!」
そう言う声は、ちょっと涙声だ。
「さっ、陽泉。会計して来よう」
そして、泣いているのをごまかすように、私の手を引いて会計に向かう。
レジで会計をして戻ると、みんなもう帰り支度が整えてある。
そのままお店を出ると、
「今日はここで解散しよう!
また集まるときは、佐々木も誘うからな」
小野くんが言うと、
「そうだな。
いろいろ引きずらない方がいいから、今日はこれで終わりにしよう」
戸田くんも言う。
紗英ちゃんと平山くんも賛成らしく、頷いている。
そして、思い出したように紗英ちゃん、
「ねぇ佐々木くん。
陽泉を駅まで送ってあげて。…私たち、逆方向になるから」
佐々木くんに向かって言った。
『弟に迎えに来てもらうからいいよ』
そう言おうとした私は、紗英ちゃんの視線によって止められる。
そのまま4人は、駅とは逆に向かって歩き出しながら、
「佐々木、またな!」
「陽泉をお願いね」
「佐々木、元気でな。
陽泉ちゃん、また月曜日に!」
私と佐々木くんにそう声をかけて行った。
みんなの背中を見送り、
「陽泉、行くよ」
佐々木くんに呼ばれて、彼と並んで歩き出した。