笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
「陽泉さんたちは、まだ結婚の話はないんですか?」
早速、彩菜ちゃんにも聞かれる。
「そうね…、まだそんな話にはならないかな」
「そっか…。そうなんですね。
いえ、私の両親が気にしていて。お姉さんよりも先に結婚しちゃっていいのかなって…。郁海くんと私の場合、子供が出来ちゃったから仕方がないんだけど…」
「まぁ、結婚はタイミングもあるからね。陽泉たちには、まだその時じゃないんだよ」
愛美先輩がまとめてくれる。
「そうですよね!
でも、陽泉さんと祐介さんお似合いなのに」
「……………」
「あの…、陽泉さんの彼氏って、祐介さんでいいんですよね?」
「えっ?」
「あっ、いえ…、すみません。
郁海くんも、拓海くんも、たまに陽泉さんには別の相手がいるみたいなことを言うから」
「……………」
「……………」
「……………」
「ホント、ごめんなさい!私なんかが口を挟んでいいことじゃないですよね」
「……………」
私は何と言っていいのか分からない。
たぶん…、いや、確実に、2人の弟が言っている"別の相手"と言うのは、佐々木くんのことなのだろう。
2人が、私たちのことをそんなふうに見ていたなんて思いもしなかった。
佐々木くんと会わなくなってから、私の口から彼の名前を口にすることはなかったし、郁海たちからも、その名前を聞くことはなかったから。
早速、彩菜ちゃんにも聞かれる。
「そうね…、まだそんな話にはならないかな」
「そっか…。そうなんですね。
いえ、私の両親が気にしていて。お姉さんよりも先に結婚しちゃっていいのかなって…。郁海くんと私の場合、子供が出来ちゃったから仕方がないんだけど…」
「まぁ、結婚はタイミングもあるからね。陽泉たちには、まだその時じゃないんだよ」
愛美先輩がまとめてくれる。
「そうですよね!
でも、陽泉さんと祐介さんお似合いなのに」
「……………」
「あの…、陽泉さんの彼氏って、祐介さんでいいんですよね?」
「えっ?」
「あっ、いえ…、すみません。
郁海くんも、拓海くんも、たまに陽泉さんには別の相手がいるみたいなことを言うから」
「……………」
「……………」
「……………」
「ホント、ごめんなさい!私なんかが口を挟んでいいことじゃないですよね」
「……………」
私は何と言っていいのか分からない。
たぶん…、いや、確実に、2人の弟が言っている"別の相手"と言うのは、佐々木くんのことなのだろう。
2人が、私たちのことをそんなふうに見ていたなんて思いもしなかった。
佐々木くんと会わなくなってから、私の口から彼の名前を口にすることはなかったし、郁海たちからも、その名前を聞くことはなかったから。