笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
「…俺は中学校の教師で顧問です。名前だけの顧問で、すべては隣の優秀な外部コーチにお任せしてます」
祐介は私を見ながらそう答えた。
そこへ、
「祐介さん、姉ちゃん。何したらいい?」
拓海がやってきて、
「あれっ?稜さん?」
と、やっぱり驚く。
「おっ、拓海か!身長伸びたな!」
佐々木くんは拓海の頭をポンポンとたたく。
小学校を卒業するころは、まだ150㎝もなかった拓海。中学3年になった今は、170㎝を少し越えた。この3年間で20㎝以上伸びた。でも、まだまだ伸びそうである。
「あっ…、いや。
稜さん、どうしてここに…?」
戸惑う拓海は、佐々木くんのネームプレートに気付いた。
「えっ?富士中?」
「そう。俺、今、富士中の外部コーチをしてるんだ。
決勝では拓海たちと戦いたいから、それまでは絶対に負けるなよ!」
「分かりました!
もちろん稜さんがコーチのチームにも、負けませんから!」
力強く宣言するキャプテンが頼もしい。
「そう言えばヒナ。
麻生先生は?」
佐々木くんとの思いがけない再会で、忘れかけていた話しを祐介が元に戻した。
「うん。代表者会議に行ってるよ」
「そっか。
…じゃあ俺、拓海と一緒にチームに戻ってるよ」
「うん。って、私も一緒にいくよ」
そうして佐々木くんに挨拶をして行こうとした。
祐介は私を見ながらそう答えた。
そこへ、
「祐介さん、姉ちゃん。何したらいい?」
拓海がやってきて、
「あれっ?稜さん?」
と、やっぱり驚く。
「おっ、拓海か!身長伸びたな!」
佐々木くんは拓海の頭をポンポンとたたく。
小学校を卒業するころは、まだ150㎝もなかった拓海。中学3年になった今は、170㎝を少し越えた。この3年間で20㎝以上伸びた。でも、まだまだ伸びそうである。
「あっ…、いや。
稜さん、どうしてここに…?」
戸惑う拓海は、佐々木くんのネームプレートに気付いた。
「えっ?富士中?」
「そう。俺、今、富士中の外部コーチをしてるんだ。
決勝では拓海たちと戦いたいから、それまでは絶対に負けるなよ!」
「分かりました!
もちろん稜さんがコーチのチームにも、負けませんから!」
力強く宣言するキャプテンが頼もしい。
「そう言えばヒナ。
麻生先生は?」
佐々木くんとの思いがけない再会で、忘れかけていた話しを祐介が元に戻した。
「うん。代表者会議に行ってるよ」
「そっか。
…じゃあ俺、拓海と一緒にチームに戻ってるよ」
「うん。って、私も一緒にいくよ」
そうして佐々木くんに挨拶をして行こうとした。