笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
「吉田さん!拓海!
お願いがあります」
そんな私たちを呼び止めたのは佐々木くん。
「今から10分だけ、陽泉を貸してもらえませんか?2人だけで、話したいことがあるんです!」
続けてそう言うと、私を見つめた。
祐介は時間を確認すると、
「…分かりました。
ヒナ、先に戻っているから」
そう言って拓海と歩き出した。
佐々木くんは隣の女性に
「ごめん梢。
俺、彼女と話しをしてから戻るから」
そう言うと、私を促して歩き出す。
私は隣の女性にお辞儀をすると、佐々木くんについて歩き出した。
佐々木くんはペットボトルのお茶を2本買うと、会場の外に出た。そして、その1本を私に渡してくれる。
「ありがとう」
私は早速キャップを開けると半分くらい飲んだ。
思いがけない再会に、やはり、かなり緊張していたらしい。喉が、渇いていた。
「陽泉。俺、信じていたよ。
拓海が必ず、この全国大会に陽泉を連れてくるって。この会場で、絶対に陽泉に会えるって」
「…佐々木くん?」
「言っただろう。お互いにバスケを続けていたら、また会えるって…」
「…うん」
「…俺の中で、陽泉への気持ちはまだ変わっていない」
「……………」
お願いがあります」
そんな私たちを呼び止めたのは佐々木くん。
「今から10分だけ、陽泉を貸してもらえませんか?2人だけで、話したいことがあるんです!」
続けてそう言うと、私を見つめた。
祐介は時間を確認すると、
「…分かりました。
ヒナ、先に戻っているから」
そう言って拓海と歩き出した。
佐々木くんは隣の女性に
「ごめん梢。
俺、彼女と話しをしてから戻るから」
そう言うと、私を促して歩き出す。
私は隣の女性にお辞儀をすると、佐々木くんについて歩き出した。
佐々木くんはペットボトルのお茶を2本買うと、会場の外に出た。そして、その1本を私に渡してくれる。
「ありがとう」
私は早速キャップを開けると半分くらい飲んだ。
思いがけない再会に、やはり、かなり緊張していたらしい。喉が、渇いていた。
「陽泉。俺、信じていたよ。
拓海が必ず、この全国大会に陽泉を連れてくるって。この会場で、絶対に陽泉に会えるって」
「…佐々木くん?」
「言っただろう。お互いにバスケを続けていたら、また会えるって…」
「…うん」
「…俺の中で、陽泉への気持ちはまだ変わっていない」
「……………」