笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
「それじゃ、稜さんの気持ちは全く無視じゃないですか!
それに、拓海たち選手は、そんなことのためにプレーをしているんじゃない!彼等のバスケットに対する思いや情熱を、そんなことに利用しないでほしい!」
そんな郁海の意見に賛成してくれたのは田村さんたち。
「俺も郁海に賛成だ!
子供たちのバスケに対する純粋な気持ちをそんなことに利用してほしくないし、やっぱり一番は、稜本人の気持ちを無視しちゃいけないと思う」
田村さんの言葉に、愛美先輩と紗枝ちゃん、それに祐介が深く頷く。
「…そんなこと言ったって、稜くんの気持ちを優先したら、陽泉ちゃんを選ぶに決まってるじゃないですか!」
「……………」
「稜くんは、私の初恋なんです!
小さいころから、稜くんのお嫁さんになるのが夢だった…。その夢が、もうすぐ叶うと思っていたのに…」
「……………」
泣きながら佐々木くんへの想いを語る梢ちゃん。
その気持ちは分かるが、私だって譲れない。せっかく"運命の再会"を果たしたのだから…
「…どうして?
どうして陽泉ちゃんなの?」
梢ちゃんの叫びは続く。
「陽泉ちゃんなんか、ちょっとかわいい、バスケットが上手いだけの女の子じゃない!
それなのに、どうして私が負けるの?」
私にとっての"トラウマ"の言葉を含みながら…
それに、拓海たち選手は、そんなことのためにプレーをしているんじゃない!彼等のバスケットに対する思いや情熱を、そんなことに利用しないでほしい!」
そんな郁海の意見に賛成してくれたのは田村さんたち。
「俺も郁海に賛成だ!
子供たちのバスケに対する純粋な気持ちをそんなことに利用してほしくないし、やっぱり一番は、稜本人の気持ちを無視しちゃいけないと思う」
田村さんの言葉に、愛美先輩と紗枝ちゃん、それに祐介が深く頷く。
「…そんなこと言ったって、稜くんの気持ちを優先したら、陽泉ちゃんを選ぶに決まってるじゃないですか!」
「……………」
「稜くんは、私の初恋なんです!
小さいころから、稜くんのお嫁さんになるのが夢だった…。その夢が、もうすぐ叶うと思っていたのに…」
「……………」
泣きながら佐々木くんへの想いを語る梢ちゃん。
その気持ちは分かるが、私だって譲れない。せっかく"運命の再会"を果たしたのだから…
「…どうして?
どうして陽泉ちゃんなの?」
梢ちゃんの叫びは続く。
「陽泉ちゃんなんか、ちょっとかわいい、バスケットが上手いだけの女の子じゃない!
それなのに、どうして私が負けるの?」
私にとっての"トラウマ"の言葉を含みながら…