笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
「一緒にバスケを始めたのに、陽泉ちゃんの方がドリブルもすぐに出来るようになったし、シュートも入るようになった」
「……………」
「だから、いつの間にか稜くんは、そんな陽泉ちゃんを見つめていた」
「……………」
「…私は、陽泉ちゃんに嫉妬してたの。
本当にごめんなさい」
「……………」
「…それから私ね、稜くんと別れたの」
「……えっ…?」
「元々、付き合ってると言っても、形だけだったんだけどね」
「……………」
「…稜くんに、ずっと好きな人がいることは分かってた。彼は今年の夏、この大会で、その人と再会出来るって信じてた」
「……………」
「…予想はしてたけど、やっぱりその相手は陽泉ちゃんだった。
開会式の前、陽泉ちゃんと話している稜くんを見てすぐに分かったよ。すごく愛しいって眼差しで陽泉ちゃんを見ていたから…」
「……………」
「…だから、ちょっと悔しくて陽泉ちゃんに意地悪をしちゃったんだ」
「……………」
「でもね…。稜くんの好きな人が陽泉ちゃんで良かったと思うよ。
だから陽泉ちゃん。稜くんと幸せになってね」
「……うん………」
梢ちゃんは、たくさん話したいことがあるようで、まだまだ続きそうだ。
今度いつ、彼女と会ってゆっくり話が出来るか分からない。彼女の気が済むまで付き合おう。
「……………」
「だから、いつの間にか稜くんは、そんな陽泉ちゃんを見つめていた」
「……………」
「…私は、陽泉ちゃんに嫉妬してたの。
本当にごめんなさい」
「……………」
「…それから私ね、稜くんと別れたの」
「……えっ…?」
「元々、付き合ってると言っても、形だけだったんだけどね」
「……………」
「…稜くんに、ずっと好きな人がいることは分かってた。彼は今年の夏、この大会で、その人と再会出来るって信じてた」
「……………」
「…予想はしてたけど、やっぱりその相手は陽泉ちゃんだった。
開会式の前、陽泉ちゃんと話している稜くんを見てすぐに分かったよ。すごく愛しいって眼差しで陽泉ちゃんを見ていたから…」
「……………」
「…だから、ちょっと悔しくて陽泉ちゃんに意地悪をしちゃったんだ」
「……………」
「でもね…。稜くんの好きな人が陽泉ちゃんで良かったと思うよ。
だから陽泉ちゃん。稜くんと幸せになってね」
「……うん………」
梢ちゃんは、たくさん話したいことがあるようで、まだまだ続きそうだ。
今度いつ、彼女と会ってゆっくり話が出来るか分からない。彼女の気が済むまで付き合おう。