笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
車は首都高から東北道に入った。そしてしばらく走り、佐野SAで休憩をとることになった。

「ここで夕食にするか?」
「うん」
時刻はもうすぐ7時。
私たちはレストランで夕食を食べることにした。
2人共、ラーメンを頼んだ。

「首都高が、思ったよりも混んでいたな」
「そうなんだ?」
「うん。
陽泉は免許は?」
「あるよ。でも、高速は乗らないから。まだ怖いし…」
「あー。女の人って、そうかもな」
「うん」
そんな会話をしながらラーメンを食べた。

食べ終わるとトイレを済ませ、売店でガムとペットボトルのコーヒーを2つ買った。
佐々木くんの車に戻ると、エンジンをかけていつで出発ができる状態。

「居眠り運転、しないでね」
私はそう言いながら、ガムとブラックコーヒーを彼に渡した。

「サンキュ!」
すぐにペットボトルを開けて飲みはじめる。

私も自分用に買ったカフェオレを飲みはじめた。

「…大丈夫だと思うけど、話し相手ヨロシクな」
「分かった」
「じゃあ、スタートするぞ」
「うん」

こうして、また車は走り出した。
スピードをあげて、スムーズに走行車線に入っていく。

「運転、上手だね」
素直に思ったことを告げると、
「そうか?普通だろ?」
と返された。

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