笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
エピローグ
あれから約1年半たった3月下旬。
彼と再会してから、ちょうど5年目の今日。
私は純白のウェディングドレスを着て、彼の隣に並び、その腕をとった。

私は今日、彼と結婚して『佐々木陽泉』となる。





☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

あの夏が終わると、彼はすぐに福島に戻ってきた。そして、"四つ葉スポーツ"に再入社してきた。
会社に復帰したその日に、私と付き合っていることを全員の前で言い、私はすごく恥ずかしい思いもした。
それでも、みんなは温かい目で見守ってくれた。

私の両親と、祐介の両親は、私たち2人が結婚することを望んでいたらしく、別れたことを告げるとすごくガッカリされた。
私と稜くんの交際も、最初は反対された。
しかし、それを説得してくれたのは、母方のお祖母ちゃんだった。
県のバスケットボール協会の理事をしているお祖母ちゃんは、当然、稜くんのことも知っていて、私たちを応援してくれた。
そのかいがあり、私たちは今日の日を迎えることが出来た。




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