笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
佐々木くんの問いに、すぐに答えることは出来なかった。
…確かに私は、裕介のことが"好き"だ。
彼の隣は居心地がいい。だけど。
裕介を早く、私の隣から解放してあげたいとも思う。
それに私自身、裕介に対する気持ちが本当に"恋"なのか、まだ分からずにいる。
それに、裕介の気持ちも分からない。
郁海も佐々木くんと同じように、
『裕介さん、姉ちゃんのことが好きなんだよ』と言うが、彼からはそんなふうに言われたことなどない。
それに、二人で映画や遊園地など、デートらしきものをしたことはあるし、その時に手を繋いだこともあるけど、それ以上のことはなかった。
キスや、それ以上に、裕介が私に触れてくることはなかった。
「…陽泉?」
佐々木くんに名前を呼ばれて、彼を見た。
まっすぐ前を見て運転している姿は、やっぱりカッコイイと思う。
裕介という存在がいるのに、佐々木くんに対してこんなことを思うなんて、やっぱりいけないことなのだろうか…
「駅まででいいのか?
それとも、自宅まで送るか?」
佐々木くんの声に、もうすぐインターを降りることを知る。
慌てて携帯を見ると、
『駅で待ってる』と、裕介からのメールが。
「駅までお願いします」
私は佐々木くんに、そう告げた。
…確かに私は、裕介のことが"好き"だ。
彼の隣は居心地がいい。だけど。
裕介を早く、私の隣から解放してあげたいとも思う。
それに私自身、裕介に対する気持ちが本当に"恋"なのか、まだ分からずにいる。
それに、裕介の気持ちも分からない。
郁海も佐々木くんと同じように、
『裕介さん、姉ちゃんのことが好きなんだよ』と言うが、彼からはそんなふうに言われたことなどない。
それに、二人で映画や遊園地など、デートらしきものをしたことはあるし、その時に手を繋いだこともあるけど、それ以上のことはなかった。
キスや、それ以上に、裕介が私に触れてくることはなかった。
「…陽泉?」
佐々木くんに名前を呼ばれて、彼を見た。
まっすぐ前を見て運転している姿は、やっぱりカッコイイと思う。
裕介という存在がいるのに、佐々木くんに対してこんなことを思うなんて、やっぱりいけないことなのだろうか…
「駅まででいいのか?
それとも、自宅まで送るか?」
佐々木くんの声に、もうすぐインターを降りることを知る。
慌てて携帯を見ると、
『駅で待ってる』と、裕介からのメールが。
「駅までお願いします」
私は佐々木くんに、そう告げた。