笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
「ヒナ。"YES"か"NO"で答えて。
今、好きな人いる?」
裕介の問いに首を横に振る。
「じゃあ、俺のことキライ?」
これにも首を横に振る。
「…じゃあ、俺と付き合って!」
「……………」
「俺、ヒナに好きになってもらう自信あるし、ヒナを幸せにするよ」
「……………」
「……だからね?ヒナ」
正面に座っていたはずの裕介が、すぐ隣に来ていて、その右手は私の顎にかかり、左手は私の後頭部を抱える。
そして、そのまま近づいて唇を塞がれた。
人生で2度目のキス。
1度離れた裕介の唇が、もう1度、より深く、私のそれに重なる直前、私は俯いて彼からのキスを拒んだ。
「ヒナ…?」
不思議そうに呟く裕介。
「裕介、酷いよ…」
私は俯いたまま呟いた。
「えっ…?」
「…私。裕介のことキライじゃないし、たぶん、
好き、なんだと思う。
だけど…。
私の気持ちも確認しないでキスしてくるなんて、酷いじゃない」
ちょっと涙声になってしまったのは仕方ないと思う。
私の気持ちを無視して、2回もキスされてしまったのだから。
しかも、ファーストキスだったんだから。
ファーストキスはちゃんと、気持ちの通じ合った、大好きな人と…って思っていたのに。
今、好きな人いる?」
裕介の問いに首を横に振る。
「じゃあ、俺のことキライ?」
これにも首を横に振る。
「…じゃあ、俺と付き合って!」
「……………」
「俺、ヒナに好きになってもらう自信あるし、ヒナを幸せにするよ」
「……………」
「……だからね?ヒナ」
正面に座っていたはずの裕介が、すぐ隣に来ていて、その右手は私の顎にかかり、左手は私の後頭部を抱える。
そして、そのまま近づいて唇を塞がれた。
人生で2度目のキス。
1度離れた裕介の唇が、もう1度、より深く、私のそれに重なる直前、私は俯いて彼からのキスを拒んだ。
「ヒナ…?」
不思議そうに呟く裕介。
「裕介、酷いよ…」
私は俯いたまま呟いた。
「えっ…?」
「…私。裕介のことキライじゃないし、たぶん、
好き、なんだと思う。
だけど…。
私の気持ちも確認しないでキスしてくるなんて、酷いじゃない」
ちょっと涙声になってしまったのは仕方ないと思う。
私の気持ちを無視して、2回もキスされてしまったのだから。
しかも、ファーストキスだったんだから。
ファーストキスはちゃんと、気持ちの通じ合った、大好きな人と…って思っていたのに。