笑顔の行方～バスケットが繋いだ恋～
目の前に置かれたお皿には、ふんわりと焼けたパンケーキが2枚。
それだけでも美味しそうなのに、
「好きにトッピングしてください」と、
私と佐々木くんの間には、生クリームにチョコソース·キャラメルソース·メープルシロップ·ジャム3種類がところ狭しと並べられる。
それに驚いていると、
「こちらはストレートティーです。お好みで、そちらのジャムを入れていただいても美味しくいただけると思います」
と、紅茶の入ったティーカップも置かれた。

佐々木くんは、いつもそうしているのか、1枚目に苺のジャムをつけて食べはじめた。
私は、生クリームとブルーベリーのジャムをつけて食べた。
パンケーキ自体は甘さ控えめで、生クリームの甘さとブルーベリーの酸味が合う。
2枚目は、キャラメルソースをかけて食べた。
佐々木くんは生クリームの上にチョコソースをかけた。

紅茶は、そのままストレートでいただいた。
飲み干して間もなく、ティーポットを持っておかわりを注いでくれた。
その手際の良さにビックリする。

1杯目は私と同じくストレートで飲んでいた佐々木くんが、今度は苺ジャムをカップに入れた。
それを見て私は、マーマレードを入れてみた。
甘酸っぱさがちょうど良かった。


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