笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
こんなこと初体験の私には、どう反応したらいいか分からない。
とりあえず作り笑いを浮かべた。

そしたら佐々木くんが
「啓太、ごちそうさま。
陽泉、行こう」
そう言って啓太さんにお金を渡し、そのままカフェを出た。
私も後をついて、
「ごちそうさまでした」と啓太さんに挨拶をしてカフェを出た。

佐々木くんはそのまま歩いて、アパートの前で止まった。
「ここ、俺の部屋」
そう言って2階を指して、「話しがあるから、上がって行って」
と言われ、ついて行く。
そこは、私の家からも近い場所。

時間は、まだ9時前。

そうして私は、裕介以外の男の人の部屋へ足を踏み入れた。

その日は、"初めて"のことだらけの朝だった…。





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