笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
すると、Aコートの審判に、佐々木くんが…
「稜には、愛美の代わりに審判を頼んだんだ。
もちろん、試合のときはベンチに入ってもらう」
田村さんが説明してくれた。
私はそのまま田村さんの隣で試合を見た。
Aコートでは女子の準決勝が行われている。
試合は前半が終わった。
私はケータイを取り出して郁海に連絡しようとした。
すると、佐々木くんが来て、
「陽泉、悪い!そこのペットボトル取って」
そう頼まれた。
彼が指さした方には、スポーツドリンクのペットボトルがあった。
私はそれを取り、佐々木くんに渡した。
「サンキュ!」
キャップを開け、そのまま半分くらいまで一気に飲む。そして、
「やべぇ。これしか持って来てないから、あとで買いに行かなきゃ!」
そう呟く。
「佐々木くん。
スポーツドリンクならあるよ。多めに持って来てるから」
「あっ、ホントに?
じゃあ、1本貰えると助かる」
「うん、いいよ。
あとで持ってくる」
それから私は、"前半が終わった"と郁海に知らせた。
その後も試合…と言うより、審判をしている佐々木くんを見ていた。
バスケットボールを持つ大きな手。
…あの手で触れられて、抱きしめられたんだ…
そう考えたら、顔に熱が集まった。
「稜には、愛美の代わりに審判を頼んだんだ。
もちろん、試合のときはベンチに入ってもらう」
田村さんが説明してくれた。
私はそのまま田村さんの隣で試合を見た。
Aコートでは女子の準決勝が行われている。
試合は前半が終わった。
私はケータイを取り出して郁海に連絡しようとした。
すると、佐々木くんが来て、
「陽泉、悪い!そこのペットボトル取って」
そう頼まれた。
彼が指さした方には、スポーツドリンクのペットボトルがあった。
私はそれを取り、佐々木くんに渡した。
「サンキュ!」
キャップを開け、そのまま半分くらいまで一気に飲む。そして、
「やべぇ。これしか持って来てないから、あとで買いに行かなきゃ!」
そう呟く。
「佐々木くん。
スポーツドリンクならあるよ。多めに持って来てるから」
「あっ、ホントに?
じゃあ、1本貰えると助かる」
「うん、いいよ。
あとで持ってくる」
それから私は、"前半が終わった"と郁海に知らせた。
その後も試合…と言うより、審判をしている佐々木くんを見ていた。
バスケットボールを持つ大きな手。
…あの手で触れられて、抱きしめられたんだ…
そう考えたら、顔に熱が集まった。