笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
道路は渋滞はなく、順調にスターホテルに到着した。郁海が駐車場に車を停め、一緒にホテルの玄関まで歩いた。
「あーぁ。
せっかく正装してるのに、エスコートするのが姉ちゃんなんてなぁ…」
郁海は、そんなかわいくないことを言う。
"私だって、せっかくオシャレしてるんだから、弟以外の男性にエスコートしてもらいたいわよ"
そう思ったけど、口には出さないで、
「まぁ、しょうがないよ。練習台になってあげるわよ」
そう上から言ってみた。
ホテルの入口が近づくと、郁海と同じようにスーツを着た、知っている顔が見えた。
隣の郁海も気づいたみたいだ。
郁海が「稜さーん!」と呼ぶと、足をとめて私たちを待ってくれた。
そう。
その人は佐々木くん。
「稜さんも、田村さんの結婚式ですか?」
「あぁ。
陽泉と郁海くんも?」
「はい、そうです」
「もしかして…、2人も挙式から参加するの?」
「はい!」
「良かった!
あっ、一緒に行ってもいい?」
「はい、大丈夫です」
こうして私たち3人は、挙式が行われるホテルの後ろにある教会に向かった。
教会には、すでに参列者が席についていた。
私たちも席につく。
私も郁海も、小学校低学年のころに親戚の結婚式に参列して以来の結婚式で、ドキドキしていた。
「あーぁ。
せっかく正装してるのに、エスコートするのが姉ちゃんなんてなぁ…」
郁海は、そんなかわいくないことを言う。
"私だって、せっかくオシャレしてるんだから、弟以外の男性にエスコートしてもらいたいわよ"
そう思ったけど、口には出さないで、
「まぁ、しょうがないよ。練習台になってあげるわよ」
そう上から言ってみた。
ホテルの入口が近づくと、郁海と同じようにスーツを着た、知っている顔が見えた。
隣の郁海も気づいたみたいだ。
郁海が「稜さーん!」と呼ぶと、足をとめて私たちを待ってくれた。
そう。
その人は佐々木くん。
「稜さんも、田村さんの結婚式ですか?」
「あぁ。
陽泉と郁海くんも?」
「はい、そうです」
「もしかして…、2人も挙式から参加するの?」
「はい!」
「良かった!
あっ、一緒に行ってもいい?」
「はい、大丈夫です」
こうして私たち3人は、挙式が行われるホテルの後ろにある教会に向かった。
教会には、すでに参列者が席についていた。
私たちも席につく。
私も郁海も、小学校低学年のころに親戚の結婚式に参列して以来の結婚式で、ドキドキしていた。