笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
気まずい空気
それから受付を済ませ、披露宴会場に入った。
私は、佐々木くんや郁海と同じテーブル。
そこには、原田さんをはじめとする、バスケ関係者が揃っていた。
「どこの綺麗な人かと思ったら陽泉かよ…。
"馬子にも衣装"とは、良く言ったもんだよな」
こんな憎まれ口を叩くの原田さん。
「失礼ですね!
私だって、ジャージや練習着ばかりじゃなく、かわいくワンピースやスカートも履いたりするんですよ」
私は笑顔で切り返す。
私の持つブーケに気付いた方が、
「あれっ?
陽泉ちゃんが愛美ちゃんのブーケをとったの?
陽泉ちゃん。みんなの懐事情を考えて、式は来年以降にしてくれよ」
そんな冗談を言う。
それには笑って、
「分かりました」と答えておいた。
そうしているうちに会場の照明が落ち、静かに音楽が流れて、
「新郎新婦の入場です」の案内と共に扉が開き、白いタキシード姿の田村さんと、ウェディングドレス姿の愛美先輩が入場して来た。
盛大な拍手を受けながら、ゆっくりと高砂へ向かう2人。
その左手薬指には、先ほど交換したばかりの指輪が輝いている。
「愛美のウェディングドレス姿も綺麗だな」
原田さんがポツリと呟いた。
周りの何人かが無言で頷く。
みんなが、愛美先輩の姿に魅入っていた。
私は、佐々木くんや郁海と同じテーブル。
そこには、原田さんをはじめとする、バスケ関係者が揃っていた。
「どこの綺麗な人かと思ったら陽泉かよ…。
"馬子にも衣装"とは、良く言ったもんだよな」
こんな憎まれ口を叩くの原田さん。
「失礼ですね!
私だって、ジャージや練習着ばかりじゃなく、かわいくワンピースやスカートも履いたりするんですよ」
私は笑顔で切り返す。
私の持つブーケに気付いた方が、
「あれっ?
陽泉ちゃんが愛美ちゃんのブーケをとったの?
陽泉ちゃん。みんなの懐事情を考えて、式は来年以降にしてくれよ」
そんな冗談を言う。
それには笑って、
「分かりました」と答えておいた。
そうしているうちに会場の照明が落ち、静かに音楽が流れて、
「新郎新婦の入場です」の案内と共に扉が開き、白いタキシード姿の田村さんと、ウェディングドレス姿の愛美先輩が入場して来た。
盛大な拍手を受けながら、ゆっくりと高砂へ向かう2人。
その左手薬指には、先ほど交換したばかりの指輪が輝いている。
「愛美のウェディングドレス姿も綺麗だな」
原田さんがポツリと呟いた。
周りの何人かが無言で頷く。
みんなが、愛美先輩の姿に魅入っていた。