ハナとナナ。
「ナナ姫。姿勢が崩れてます」
「今ぐらいこうさせて‥」
菊絵ちゃんには素を見せられて唯一の拠り所。
「今だけですよ〜」
「はーい。」
「今日は何色のドレスにしましょうか」
連れてこられたのは広い部屋。
そこにはたくさんのドレスが並んでいる。
「とりあえず赤で」
目の前にあった可愛らしいのを選ぶ。
16歳にもなってこんなことしてるのあたしぐらいじゃないの?
とか思う。
「かしこまりました。靴は合うものを選びますね」
靴は靴用の部屋。
それぞれ決まっている。