ハナとナナ。
「やばい。もう食えない」
でっかいケーキを半分ぐらい食べたとこで吐き気がきた。
にしても、最高の誕生日。
今までで一番嬉しいかもしんない。
「お姉さん〜遊ぼうよ」
「ん?」
向こうの暗闇から声が聞こえた。
「触んないで」
「いーじゃんっ」
ナンパ?だとしたら助けてあげなくちゃ。
と思い声の方へ向かった。
「おーい。お兄さん。ナンパは止そうよ」
「あ?」
2人組のチャラチャラしたやつがハナを睨んでくる。
「やべぇよ。こいつ月下美人」
「は?知らねぇよ。ザコだろ」
「てめぇがな」
みぞおちを蹴り上げて倒れた男を後にし、
女の子に声をかけた。
「大丈夫?」