悪役王子と女子高生
大変
「…ヒーラさん、おはようございます……」
私はでないけど寝過ぎたのか頭がいたいため、ぼーっとしながら、起きた。
「あら…やっと起きたのね!もう三日も寝ていたのよ…心配したわ」
三日!?
どうりで傷の痛みもひいている。
でもこの異常な回復はヒーラさん作の傷薬でもあるかも。
実はあのあとヒーラに色々と薬を塗られたり飲まされたりしていたのだ。
「あ、そうそう成花ちゃん!」
なにかを思い出したようにヒーラさんが、部屋に置いてあった棚からあるものを取り出した。
「その服だとここではあれだから…これ!」
真っ白の肩や胸のあたりにリボンがつく、かわいいドレス風の丈が長い白のワンピースを渡された。
キャラクターが描かれたTシャツとデニムというのはこっちの世界では目立つらしい。
「こんなものまでありがとうございます……!」
私は奥の部屋で、もらったワンピースに着替えた。
こんな服は小学生での学芸会以来できる。
「………」
さっさと着てみたが似合ってる気がしない。
きっと顔が地味でドレスに負けているのだろう。
「どお?大きくないかしら……?」
「あ、はい!ぴったしです。ありがとうございます!」
昨日からヒーラさんには礼を言ってばっかだ。
恩返しが大変そうだ。