こんなお葬式【長篇】
仕出し料理屋にとって、葬儀の際の精進落としの受注先と言えるのは、やはり主に葬儀社である。

通夜「当日」の夕方までの間に、葬儀担当から電話やFAXで連絡が入り、料理内容や個数を確認する。

料理の打合せはほぼ葬儀担当者がこなす形になる。勿論、葬儀の流れの一環としてである。

料理の料金も、葬儀社が一括して施主に葬儀代金として請求する事も多い。
そんな場合は、後日仕入れとして仕出屋が葬儀社へ請求を出すのだ。

仕出屋が直接施主と精算を交わす場合も多い。実は、どちらかと言うとこの清算方法がメインなのである。


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