Need me~私を必要として~
琉那が自殺をして2年の月日が経った。



未だに目を覚ましていない。



俺は高3になった。琉那がいない学校生活なんて全然楽しくなかった。



今日も琉那の見舞いに行く。




────ガラガラ



ドアを開けても聞こえてくるのは機械の音だけ。



「琉那。早く目覚ませよ。お前が居ない生活なんて全然楽しくねぇんだよ。」



手を握ってそう話しかける。すると、琉那の手が少し動いた。



「琉那!?聞こえてるのか!?」



「とお…る?」


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