サクライロ
あれから私達は、毎日あの桜の木の下に来るのが習慣となっていた

2人で色んな話をしたり、寝っ転がって桜を眺めたり‥‥

そうしていくうちにも、桜は散っていく

この場所でしか逢ってはいけない。もちろん連絡先なんか知なくて…

聞いてはいけない。

いつの間にか2人の間にはそんな、暗黙のルールが出来ていた。

この桜の花びらが全て散ったときこの関係も終わるんだ

お願いだから散らないで‥‥

私の中にそんな思いが生まれていた
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