噂の君は猫かぶりでした。
ーーあれ?ここさっきも通った気が…





完全に迷った…





どうしよう…もう入学式始まる。





私、代表挨拶なのに…





すると突然微かに声が聞こえてきた。





「ーーあ、ーーうーはぁ」





ん?なんか嫌な予感。

声のする方に近寄る。





この時近づかなきゃよかったのかな。





と私は後悔することになる…





「翔、もっと…」





「はいはい」





「あん////はぁ//ん〜〜はぁ」





⁈なに⁈

ハレンチな!

でも、その場から動けなかった。





「あなた裏ではこんなに俺様なのね」





「誰にも言うんじゃねぇぞ」





「わかってる。はぁ、だからもっときて
はぁ////ん〜〜あ/////」





だ、だめだこれ以上聞いてはいけない

この場から離れよう。

私はそろーっと逃げる。





つもりだった。





ガタっ!

し、しまった!





「誰⁈誰かに見られちゃった?」

「後ででいい、続きしようぜ」





走れ!





私は自信がある足を全力で動かした。





生徒手帳が落ちているのを知らずに…

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