LOVE School LifeⅢ
「私は麗さんだけに我慢してもらいたくなかっただけ」
「……」
「これでどうなるかなんてわかんないけど、もし麗さんとうまくいったならそれでいいかなって」
いや、うまくいって欲しいって気持ちがでかい。
秋人が行ってしまった直後はショックだったけど、今はその気持ちが強くなっている。
秋人にも、麗さんにも幸せになってもらいたい。
「ラブは?」
「私?」
「秋人と麗さんがうまくいったら、ラブはどうなるの?」
「……さあ。どうなるんだろうね」
それは私にもわからない。
きっと秋人を好きでいるだろうけど。
「もしも、あっきーが麗さんとうまくいったら、俺あっきーの事許さないから」
「は」
ぼそっと呟いた結城だったけど、その表情は至って真剣でその言葉が本気だって事を物語っている。
それに私は何も言えず、目を瞬かせて驚く事しか出来ない。