LOVE School LifeⅢ
「…………っ」
救いようのないバカだ。
泣くって覚悟してたのに、辛くて苦しくて胸が痛くて。
「……ふ、うぅ、」
声を押し殺して、涙も我慢しようとするけど、それは無理みたいだった。
「……まじでお前ってどれだけお人好しなわけ?」
突然、そう声がしてハッとしながら顔を上げると、そこには眉根を寄せた瞬が立っていた。
まだ朝だよ。いつもなら寝てる時間帯でしょ。
タイミング毎度悪過ぎだよ、瞬。
「……しゅ、ん」
「……」
ぐいっと涙を強引に袖で拭くと、再度瞬を見上げる。
だけど、瞬はニコリともしないし、眉間の皺も刻まれたままだった。