LOVE School LifeⅢ


「秋人君?」

「何でしょう、愛ちゃん」

「……何でここにいるわけ?」



口元は孤を描いてみせるけど、目は全く笑ってないだろうな。
現に秋人の顔は引き攣ってるし。



「あんたが帰って来るの遅いから、お母さんが中に入れてあげたのよ!」

「は?」



困ってる秋人の助け船をしたのはお母さんだ。



「うちの前にずーーーーっといたのよ?ずーーーーっと。
話を聞いてみたらうちの娘を待ってたっていうじゃない。そりゃもう、愛だわ。って思って、入れるでしょ!」

「……愛って…」

「だってー。愛に会う為にそんなわざわざ長い時間待ってるなんてーー。
愛以外の何物でもないわよ!!!」



お母さんは完璧自分の世界に入ってる。
一人で舞い上がってるとこ、本当に申し訳ないんですが違うと思うわ。それ。



「ってわけで。秋人君!今日は愛の部屋に泊まっていいからね~」

「は」

「いや、流石にそれは」


秋人もちょっと困った顔をしている。
ってか、うちの母親はもう少し考えて欲しい。

泊まりとか、勝手に許可するな。
普通反対する側でしょ。
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