LOVE School LifeⅢ
「え。だって、秋人君は愛の彼氏でしょ?」
「はい、そうです」
「……」
キョトンとしたお母さんの問いに対して、秋人は即答した。
……か、れし?
私はまだ。
彼女でいいの?
「やっぱ彼氏じゃない!こんなイケメンな彼氏とか。もう、愛ってばやるわね」
「いや、そんな事ないですよ」
「またまたー」
お母さんと話を進めている秋人の事を私はじっと見つめた。
ご機嫌なお母さんとの会話中、ふっと私に視線を寄越す秋人。
ばちっと目が合った後、秋人はまた困った様に笑った。
「ご飯、ほら。ちゃっちゃと食べて。
あ、21時から見たいドラマあるから色々したくても、我慢しなさいよ!」
「お母さん!!」
くそババアめ。
まじで、口縫い付けてやろうか。
「ぶっ。あはははは。まじで愛ちゃんのお母さん面白い!」
「秋人君は私の隣ね」
「あ、はい」
何でだ。何で秋人はお母さんの隣なんだよ。
意味不明だよ。
しかも、素直に何で秋人も座ってるんだ。
この光景をお父さんが見たら、変に思うだろ。
まあ、ああ見えてお父さんにゾッコンだから何も心配する事はないが。