LOVE School LifeⅢ
「秋人君は愛のどこが好きになったの?」
「え」
「ちょ」
お母さんは突然、何て事を聞くんだ。
「お母さん、まじでちょっと黙って」
ここまで根掘り葉掘り聞かれると、普通は引くでしょ。
何この親、嫌だわってなるでしょ。
ゲンナリしてた私の耳に届いたのは。
「俺を一人の人間として見てくれたってとこです」
そんな秋人の言葉だった。
目をぱちくりとさせていると、お母さんが妙に納得しながら返事をした。
「あー。秋人君モテそうだもんね。オプション的な感じに見られてもおかしくない。
そういうので贔屓しないからね、うちの娘は」
「それが俺には新鮮でしたね」
「成程ねー」
恥ずかしい様な、くすぐったい様な、嬉しい様な、とにかく変な気持ちだ。
それから話は学校の事とかに切り替わってくれてホッとした。
ご飯を食べ終えた後は、すぐに私の部屋へと秋人を連れて行く。
母親がごちゃごちゃうるさかったけど、全て無視したよ。
当たり前だ。