LOVE School LifeⅢ
3.通じた気持ち
「……、バ、カ」
「うん」
折角、止まりそうだったのに。
そんなの、聞いたらもう涙腺なんて崩壊だ。
“一人で泣いてたら、抱き締めてあげられないじゃん”
秋人に、隠す必要なんてなかったんだ。
本当に私は秋人の、―――――――彼女なんだ。
「愛ちゃん、好き」
ぎゅうって私の体を抱き締めながら、秋人が言った。
「うん」
「愛ちゃんは?」
「……」
「愛ちゃんからも聞きたい」
「……好きだよ」
「へへ。嬉しい。愛ちゃん。あーいちゃん」
秋人はそう言って、ぐりぐりと頭を押し付けてくる。
頭がゴリゴリいってる。痛い。
けど、何も言わないで好きにやらせた。
不安にさせたのは、やっぱり私だから。