LOVE School LifeⅢ


「はは。愛ちゃんって本当に優しい。好き」



そう言った後、ちゅってキスをする。
すぐに口元を手で覆って、秋人を睨みつけた。


本当に、油断も隙もあったもんじゃない。



「んじゃ、このまま本当に手を出す前に帰るよ」

「手を出す前にって」

「愛ちゃん。俺は男の子。愛ちゃんは女の子。
今、部屋に二人きり。俺は愛ちゃんを抱き締めたいって思ってる。
抱き締めたら、きっと理性なんて簡単に吹き飛ぶ。
それ、わかってる?」

「……」



わかってはいるけど。
でも、秋人の事だから私が本気で辞めてって言ったら何もしないと思う。


秋人ってそういうヤツだ。

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