LOVE School LifeⅢ
「いや、寧ろこれからお小遣いなしでもいいか」
「いやいやいやいや」
「バイト出来るしね」
「ちょ、おい。待て待て待て」
「大丈夫でしょ。頑張って!」
「本気で?」
「本気よ?お母さん、こういうので嘘を吐いた事ないでしょ?」
ないから怖いんだよ。
普段から無駄遣いなんてしてないけどさ。
それでも、お金ってのは日々使うモノでして。
……本格的にバイトしなくちゃならない。
「社会勉強ってヤツね。暫くしたら解禁してやるわ。
それまでどうにか繋ぎなさい」
「……悪魔め」
「何?お母さん、大好きって?」
「ちっ」
盛大に舌打ちすると、私は顔を思いっ切り顰めた。
はあ。明日からバイト探さないと。
秋人に言ったら、自分もそこでバイトするとか言いだしそうだ。
それは何としても阻止したい。
自分の部屋に戻って、私は布団の上にゴロンっと寝転がった。