LOVE School LifeⅢ
「え。結局瞬、何だったの」
「さあね」
そういうも、私は口角が緩むのを止められない。
「なんで瞬まで愛ちゃんのこと気に入ってんの」
「そんなことはないでしょ」
「うっ、愛ちゃんモテすぎ」
それはそっくりそのまま返すよ。
「お腹空かない?どっかいこ」
「出前とるからいい。愛ちゃんから離れませ~~ん」
「はいはい」
「つめたっ、冷たすぎ!」
「うるさい。早く何食べるか決めるよ」
「離れなくていいの?」
「うん」
そっけなく答えると、秋人はガバっと私に抱き着く。それから、グリグリと頭を私に押し付けた。
秋人が喜んでいるのはわかったから、私は無視して出前をネットで探した。
結局、この後出前を頼んでも、食べ物が届いても、帰るまで……否、家に送り届けてくれるまで永遠に秋人は私から離れなかった。
嬉しいけれど、さすがにちょっと邪魔だ。
「秋人、明日からちょっと私にくっつくの控えて」
「え!?なんで!?」
家の前でそう伝えると、秋人は目を真ん丸にしてこの世の終わりのように顔を青ざめた。