【BL】黒ネコの生き様∥たんぺん∥
「一緒にすんな。
…ネコ、お前なんで反撃しねぇんだよ。
嫌だって言えばいいだろ?
今朝みたいに逃げればいいだろうが!」
保健室、行くぞ
そう言って、彼は僕の腕を掴み、強引に引っ張った。
僕がされるがままに、連れて行かれそうになったとき。
辻君が口を開いた。
「じゃあ実名付けてアレ公表しないとー」
ビクッ
おもしろいほど反応する身体。
足が、ピタリと止まった。
そして、腕を振り払う。
「…ネコ?」
「いつから僕を助ける側になったんですか。
やめてください、迷惑です。」
「迷、惑?」
僕は震える足で辻君の元へ向かう。
辻君はニコリと笑った。
「頭いい人は理解が早くて助かるね~!」