【BL】黒ネコの生き様∥たんぺん∥
誰もいないのは当たり前。
僕独りでも生きていける。
死にはしない。
そう言い聞かせていたら、いつの間にかその言葉が定着していた。
だから僕は、周りに人が居なくても特に問題はない。
それどころか、干渉されないと言うのは僕にとって極めて喜ばしいことだった。
そして独りのまま、僕は高校生になった。
高校生になって、僕は知らされた。
『群れからはぐれた生物は生きていけない』
と。
僕は独り。
だから、誰もかばってくれる人なんていない。
恰好の、餌食だ。