【BL】黒ネコの生き様∥たんぺん∥


髪も伸びて、肩についている。

眼鏡は勉強してたら目が悪くなったからかけた。


たったそれだけのことなのに。


僕はイジメの標的に選ばれてしまった。

極力干渉しないでほしいのに。


でも、さっきのヤツらはまだいい方。

口だけだから、謝っていればいい。


「眠い…」



僕は、旧校舎の誰もいない教室で、木の香りを吸い込みながら眠った。


深く、深く。


このまま、戻れないところまで墜ちてしまえばいいのに。


“黒猫は闇の使者”

誰がそんな事を決めたのだろう。

黒いから?

黒いモノは闇の使者?


実に短絡的で、馬鹿らしい。
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