【BL】黒ネコの生き様∥たんぺん∥



ガバッ


「ああ残念、起きちゃった。
昼休みまでよく寝たね。」

「あ…っあ、辻君…」


僕は恐怖にたたき落とされる。

彼こそが、宏樹を上回るイジメのスペシャリストだからだ。


「やめ、て」

「やーだ♪」


こ わ い



ダッ


僕は走った。

無我夢中だった。


彼だけには、逆らえない。

だって痛いから。


逆らえば、痛いから。


「鬼ごっこかぁ…

ちょっと疲れるけど楽しそー。」

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