偽物シンデレラ
★ホンモノ。
***
《シンデレラside》
『シンデレラーー!そこの掃除しなさい!』
「はいっ、分かりましたー!」
明るい声でにこりと笑う。
雑巾片手に急ぎ足で違う部屋へ走った。
__今日はどれだけ綺麗になるかな。
そんなことを思いつつ、お義母さんの目を見ないで立ち去る。
__そんなに私のことを、冷たい目で見なくてもいいじゃないですか。
いくら私のことが嫌いでも。