不機嫌プロポーズ
まさかそんなことを言われるとは思っていなかったのか、いつのまにか泣き止んでいた彼女はまたお決まりの口をぽかーんと開けたアホっぽい驚いた表情をしていた
俺もまさかこのタイミングで自分の数年間必死に隠し続けていた想いをぶちまけることになろうとは思いもよらず、恥ずかしさで頬が焼ける前に彼女を残し、逃げるようにその場から立ち去った
なんだ、あの告白は
完全に上から目線
振られるのは目に見えてるって言うのに、何故俺はあんな偉そうな言い方しか出来ないんだ!!
その日の夜のは初めて口にした彼女の想いに身を悶えさせながら、自分の愚かさに絶望した