不機嫌プロポーズ
付き合い始めてから、もっと彼女に優しく出来るかもしれないと期待したが、数年間積み上げてきたものは簡単に崩せるはずもなく、俺は相も変わらず暴言を吐き続ける
せっかく付き合えることになったのに、本当に俺はどうしようもないやつだ
でも彼女はそんな愛情もロクに示せない俺に不満を持ちながらも一緒にいてくれた
自分でいうのもなんだけど、もし俺が女だったら、こんな好きな女に酷いことしか言えないヘタレな男は絶対にお断りだ
それでもそんな俺と一緒にいたいなんて相当の変わり者だな、お前
交際することによってただ見ているだけじゃ知らなかった彼女の色んな一面を知り、もう随分前から膨れ上がっていた彼女への想いがますます大きくなる
好きだよ
怒った顔も、泣いた顔も、笑った顔も
お前の全てが好きなんだ