不機嫌プロポーズ





『…い、一度しか言わないからちゃんと聞いてろよ。




お、お前は昔からチビだし、全然可愛くない




要領だって悪いし、手だって不器用ってレベルじゃない




正直言って誰もお前のことなんか好きにならない




だけど…俺は…俺だけはお前のこと心から愛してやれるから




クズみたいなお前を嫁として娶ってやってもいいからな』







そしてずっと心の中で想っていたありったけの愛の言葉を彼女に伝えた




あれで?と文句を言われそうだが、俺にはあれが限界だった




反応を窺おうと顔を上げると、彼女の瞳には大粒の涙が溢れ出ており、頬から伝い零れ落ちていた




ぶっちゃけ何度も泣かせてきてはいたが、さすがにこの状況で泣かれると焦ってしまう





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