不機嫌プロポーズ
おまけ
『ふぎゃっ!!』
ある休日の昼下がり、寝室から何かが雪崩落ちる音と同時に彼女の叫び声が聞こえ、急いで部屋に駆けつけると、最も恐れていた事態が起こってしまっていた
いったい何をしたかったのはわからないが、寝室の棚の奥深くに眠らせていた俺の宝物というか、ずっと大切にしてきたあるものが彼女の手の中にあったのだ
『おまっ、バカ!!何してるんだよ!!』
それを見られぬよう、素早く彼女の手から奪い取るが既に遅く、彼女はばっちりと見てしまったらしく、こちらをじーっと見てくる
『な、なんだよ…』
『…………その、い、いったい誰のことが好きだったのですか?』
『…は?』
思いもよらなかった言葉に首を傾げると、珍しく怒涛の勢いで攻め寄ってきた