不機嫌プロポーズ
おかしい、どうしてこんなことになった
俺はただ彼女と仲良くなりたかっただけなのに、何故あんな嫌われるようなことを言ってしまったんだ!
その日からというものの、彼女の姿を見かけるたびにあのことを詫びようとするが、また意味もわからず暴言を吐いてしまい、ますます警戒されるという最悪なループが日々繰り返されている
毎朝、彼女に謝ることを何度も頭の中で復唱しているのに、いざ目の前に本人が現れると、心臓のドキドキが邪魔をして口が上手く回らない
手に謝りたいことをメモまでしても、無理だった
その結果、もう今更謝っても意味がないぐらい取り返しのつかないほど嫌われていた
だって、俺を見るたびに心底嫌そうな顔されるし
それを見るたびに胸が締め付けられるように痛いくせに、結局は彼女に言いたいことを言えないままなのであった
もう本当に、自分がイヤになる