宮田くんはいつもずれてる
握力が終わり、
50m走やら一キロ走やらが終わりどの結果も握力に勝ることはなかった…
いや、ある意味(遅すぎ)凄いことだったと言うべきなのか…
今は最後の種目であるボール投げ
握力だけが異常に強い宮のことだから俺の期待を裏切ることはできないだろう
宮「…はぁ…。」
蛍「その溜め息『俺がボール投げやっても 特に記録は変わらないんだから先に蛍 が投げて』という意味が込められてい るだろ」
宮「…エスパー」
蛍「だいたい分かるわ。
じゃぁやってみるか、宮♪」
宮「…小学生の時、先生からその誘い方で プールに顔をつけたら溺れかけて危う くファーストキスを奪われそうになっ たって…知ってる?」
蛍「悲しいな、
でもここは陸上だし平気だろ」
悲しい思い出話を始めた宮にボールを手渡す
宮「…どこまで投げたら凄い…?」
突然の要求に戸惑うもここから一番遠い地点である60m地点を指差した