私の天気は…
太陽が出ているとき、私は心がホカホカします。
森本泉。19歳。都内の大学に通っています。
このお話は私のこれまでの出来事です。

今日は高校の入学式。
心はワクワク。
「今日から…高校生…」
胸がドキドキで…でもワクワクで…。
ときめきを感じていた。
「泉ー。早くしないの遅れるわよー」
「あ、うん!」
朝に弱い私は今日だけわと早起きしたものの制服姿に見惚れて時間を潰してしまった。
(いつか、恋もできるといいな。あの時みたいなことは…もうやだ)
靴を履き、玄関を飛び出した。
運良く親友の美奈とは同じ学校で、これからいつも一緒に行く約束をした。
「お!泉ここここっ!」
「美奈っ!ちょっと遅れちゃった!」
「こんくらい大丈夫だよ!さぁ、行こ」
美奈はドキドキしてるかな?
それがとても気になって聞きたかったけど…。やめといた。
「ねぇ泉」
「ん?なに?」
「大野くん、覚えてる?」

「あ、いや!あのことじゃなくてね!大野くん、東京に引っ越したんだって!」
え…?
引っ越したの?へー。
「別に私には関係ないよ。もう赤の他人なんだから」
「泉!」
「へ?」
「あんたたち付き合ってたんでしょ?なのにその言い方はないよ。大野くんも大野くんだけどさ、泉までそんなこと言っちゃったらもう本当に赤の他人になっちゃうよ?」
「…。でも、本当のことだもん。もう赤の他人だよ!私がどれだけ傷ついたと思う??メールで無視続けられて、気まぐれで出てきて…。もぉやってけないよ!!」
そう。私は新しい恋をしたい。
でも、しようと思うと大野くんの顔が出てくる。
だから、いつもいつも出来ないんだ。
「ごめん…こんな日に…」
「あ、ううん。もう大野くんのことは忘れよ」
うん。もう大野くんなんか大っ嫌い。
高校でちゃんと青春するんだから。
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