茜いろ
3人と過ごすようになってからの毎日は

とっても楽しくて、

次第に私も笑顔を見せるようになった。

そんなある日の夕方。

「みんなは、夢ってある?」

そう言ったのは光輝だった。

「夢?」

「そう。将来の夢。」

私にはずっと決めていた夢があった。

「俺の夢はね、俳優になることなんだ」

光輝は自分の夢を話した。

「声、表情、動きで見ている人を
感動させる、そんな俳優に憧れたんだ」

「私はね、モデルになること!」

そう言ったのは花乃。

「自分が好きなお洋服を、
みんなにかわいいって着てもらいたいの!」

そして、ニコッと笑って見せた。

「僕は会社を継ぐことだよ。」

「父が築き上げた会社を守りたい。」

学も夢を語った。
< 4 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop