えんじぇる☆ラブパワー!!
12歳の救世主
「ただいま~」
自分の部屋にあるデジタル時計を見ると、午後3:13。やっば!皆との集合時間、30分だったっけ!
水沢柚樹(みずさわ ゆずき)、11歳。と言ってもあと1時間もすれば、12歳になる。
今日は、親友の川崎美波(かわさき みなみ)の家で柚樹の誕生日パーティーをすることになっていた。
すぐに用意しておいた特別なイベント用の洋服(白にラメピンクのロゴが入ったTシャツに、ピンクのフリフリミニスカート)に着替えてバッグにお菓子やプレゼント交換で出す綺麗な包み紙で包装されたプレゼント、(撮るかどうかわからないが念のために)プリクラ帳を入れて、自転車の鍵を持つ。
「お菓子とプレゼント、持った?」
と、お母さんの声。コクンとうなずくと、お母さんはさらに続ける。
「気をつけてね!車とか歩行者にもだよ!!」
お母さんは少し心配性で、柚樹が1人で出かけるたびに同じことを何度も言う。
「もう!分かってるよ!言ってきま~っす!!」
あ~、楽しみ!!とか浮かれてたら腕にはめた時計は15;21。うわ!!急がなきゃ!!柚樹は自転車を飛ばす。集合場所の校門まで徒歩で10分。なんとか間に合いそうだ。
親友の美波の家には、本当は行った事が無かった。遊ぶ時にはいつも、プリクラを撮りに行くからだ。
「お~い!!」後ろで声がした。自転車のスピードを落としながら、前に何かいないか確認してから、後ろに振り向く。
友達の滝沢里奈(たきざわ りな)だった。柚樹の誕生日パーティ(以下誕パ)の副主催者である。
「誕パしてくれてありがとね~!」と柚樹。必死に自転車をこいで、柚樹に追いついた頃には息切れしていた。「ううん・・・いい・・の・・・ゼェゼェ・・・」里奈は相当「頑張りました」って感じの雰囲気を出していた。
校門に着くと、美波たちが待っていた。「おっそい!!とか行っといてウチらも今来たばっかしだよ~ん!!」アハハハハッっと笑いながら「じゃ、行こっか!!」と切り出す美波。「案内よろしくね~」と、柚樹。
5人ほどの人数で早速下り坂を「キャ~!!」「気持ちい~!!」とか言いながら柚樹たちは降りていくのだった。昼間に流れた金色と黒色の流れ星に気づくことも無く・・・。
自分の部屋にあるデジタル時計を見ると、午後3:13。やっば!皆との集合時間、30分だったっけ!
水沢柚樹(みずさわ ゆずき)、11歳。と言ってもあと1時間もすれば、12歳になる。
今日は、親友の川崎美波(かわさき みなみ)の家で柚樹の誕生日パーティーをすることになっていた。
すぐに用意しておいた特別なイベント用の洋服(白にラメピンクのロゴが入ったTシャツに、ピンクのフリフリミニスカート)に着替えてバッグにお菓子やプレゼント交換で出す綺麗な包み紙で包装されたプレゼント、(撮るかどうかわからないが念のために)プリクラ帳を入れて、自転車の鍵を持つ。
「お菓子とプレゼント、持った?」
と、お母さんの声。コクンとうなずくと、お母さんはさらに続ける。
「気をつけてね!車とか歩行者にもだよ!!」
お母さんは少し心配性で、柚樹が1人で出かけるたびに同じことを何度も言う。
「もう!分かってるよ!言ってきま~っす!!」
あ~、楽しみ!!とか浮かれてたら腕にはめた時計は15;21。うわ!!急がなきゃ!!柚樹は自転車を飛ばす。集合場所の校門まで徒歩で10分。なんとか間に合いそうだ。
親友の美波の家には、本当は行った事が無かった。遊ぶ時にはいつも、プリクラを撮りに行くからだ。
「お~い!!」後ろで声がした。自転車のスピードを落としながら、前に何かいないか確認してから、後ろに振り向く。
友達の滝沢里奈(たきざわ りな)だった。柚樹の誕生日パーティ(以下誕パ)の副主催者である。
「誕パしてくれてありがとね~!」と柚樹。必死に自転車をこいで、柚樹に追いついた頃には息切れしていた。「ううん・・・いい・・の・・・ゼェゼェ・・・」里奈は相当「頑張りました」って感じの雰囲気を出していた。
校門に着くと、美波たちが待っていた。「おっそい!!とか行っといてウチらも今来たばっかしだよ~ん!!」アハハハハッっと笑いながら「じゃ、行こっか!!」と切り出す美波。「案内よろしくね~」と、柚樹。
5人ほどの人数で早速下り坂を「キャ~!!」「気持ちい~!!」とか言いながら柚樹たちは降りていくのだった。昼間に流れた金色と黒色の流れ星に気づくことも無く・・・。