君の声



pipipipipipi.....


AM7:00
僕の1日は、君からのモーニングコールで始まる。
モーニングコールなんて彼女のする役目だと思うけど、
君は、残念ながら僕の彼女じゃない。
残念って言うってことは、僕は君が好きってこと。

君は気付いてるのか、気付いてないのか、
ちょっと怪しいところ。


pipipipipi......


さっきからやけましく鳴り響いてるのは、
僕の携帯。
君からのモーニングコールだ。



本当は、今すぐにでも出たいところだけど、まだ少し我慢。
君がどこまで、僕のために電話を掛けてくれるか。
試すためにね。




pupupupu...
ふと、電話とは違う音が聞こえてきた。
それも、いつもの事。
君からのメール。


1日の始まりが、君からの電話とメール。
僕はなんて幸せ者なんだろうね。

君にとっちゃ迷惑極まりないことだろうけど。
だってほら、君のメール。
「いい加減出てくれませんかね?」

思わず笑みがこぼれた。
君のイライラした顔を想像する。


するとまた掛かってくるんだ。
pipipi...
「おはよ。」


君からの
モーニングコール。
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