イジワル婚約者と花嫁契約
すると健太郎さんは掴んでいた私の腕を離し、後部座席に向かって手を伸ばした。
「それってさ、この店だろ?」
そう言って差し出してきたのは、この前見たお店のロゴが入った紙袋だった。
「……は、い」
やだ、こんなの見せられちゃったらいよいよどうしたらいいのか分からない。
そんな私に向かって健太郎さんは予想外なことを言ってきた。
「なにやっているんだよ、早く受け取れよ」
「――え?」
受け取れ?……って、もしかしてこれを……?
信じられない話に、差し出された紙袋と健太郎さんを交互に見つめてしまう。
すると健太郎さんは照れくさそうに頭を掻き出した。
「言っただろ?灯里を嫁にするって。そのためのアイテムだよ」
そのためのアイテムって、もしかして……。
急激に胸が高鳴り出す。
「ほら、早く受け取れって」
少し乱暴に渡された紙袋。
そして健太郎さんは早く開けろと急かしてくる。
「それってさ、この店だろ?」
そう言って差し出してきたのは、この前見たお店のロゴが入った紙袋だった。
「……は、い」
やだ、こんなの見せられちゃったらいよいよどうしたらいいのか分からない。
そんな私に向かって健太郎さんは予想外なことを言ってきた。
「なにやっているんだよ、早く受け取れよ」
「――え?」
受け取れ?……って、もしかしてこれを……?
信じられない話に、差し出された紙袋と健太郎さんを交互に見つめてしまう。
すると健太郎さんは照れくさそうに頭を掻き出した。
「言っただろ?灯里を嫁にするって。そのためのアイテムだよ」
そのためのアイテムって、もしかして……。
急激に胸が高鳴り出す。
「ほら、早く受け取れって」
少し乱暴に渡された紙袋。
そして健太郎さんは早く開けろと急かしてくる。